2009年10月21日(水)
ブログへ移行しました。

もちる日記は、ブログ形式に移行しました。
よろしくお願いします。

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2009年10月21日(水)
Blu-ray「999」観ました・延長版&お知らせ

昨日で終わりって言っといて、また書いてます。
「銀河鉄道999」の翌年に、「さよなら銀河鉄道999」が公開されたみたいに。
そんな例えはともかく(^^;)

ちょっと補足したくなって更新しました。
「999」は、LD→DVD→Blu-rayと、新規格の度に買い直して参りましたが、(バカですね)
今回で、ついに最終形態だと思うわけです。
スーパーハイビジョンとか、次世代規格はあるらしいのですが、
多くのAVマニアが、現在なんとなく持っている共通の認識は、
「家庭での視聴に限れば、もうこれ以上の高画質規格は必要ないよな」です。
そうなんです。
映画を手元に、より映画館に近い形で所有したいと、長い、長い事旅してきたみんなは、
ついに終着駅にたどり着いたのです。
もう私は満足です。幸せです。

あ、でも、同じBlu-rayでも、高画質版とか、完全修復版とか出たら、
たぶん、いや、確実に買うでしょう。
商売している皆さん、頑張って下さい(^^;)。

そんなわけで、本当にさよならです。
「もちる日記」は、「新・もちる日記」へと生まれ変わり、
ブログへお引っ越します。いや、しました。
こちらへ、移動下さいませ。
本当にありがとうございました。

追記・「もちる印」は引き続き運営してます。
    最新情報等は、こちらを参照下さい。

2009年10月20日(火)
Blu-ray「銀河鉄道999」見ました・第三夜

今回、見終わって率直に思った事は、「やはり、Blu-ray買ってよかった」です。
小松原さんの柔らかく繊細なタッチも、椋尾さんの叙情的な筆遣いも、
金田さんの力強い躍動感も、すべて当時劇場で観た、あの時の感覚のまま
見られます。
「劇場版・銀河鉄道999」は、綺麗なだけじゃなく、『美しい』
映画です。
作画も背景も音楽も透過光もトレース線も、細心の注意を払って仕上げてあって、
Blu-ray化にあてり、それらの部分を、欠落させることなく、徹底的にレストアし
その美しさに更に磨きをかけています。
ああ、買ってよかった。
それでは頭から、当時の印象も織り交ぜつつ、Blu-ray版を検証。
長いです(^^;)マニアックです(^^;)。

冒頭:機関車の色!少しブルーがかった濃いグレーなんですが、
劇場で観たとおり忠実に再現されていて、重量感と生命力を感じさせます。
DVDではつぶれて見えなかった影の部分も、しっかり確認できます。

2分10秒:メインタイトル。映画が横長サイズなのを最初に印象づけるカット。
背景もタイトルロゴも美しい、完璧なレイアウト。
(ちなみに、上下の切れてない、4対3のテレビサイズ推奨派の方もいまますが、
東映動画の劇場作品は、上映時に上下をカットする事を前提に製作されてますので、
16対9の横長サイズがオリジナルだと、私は思ってます。
撮影スタジオにいた頃、東映の作品もいくつかやりましたが、フレームから外れる部分の、
傷や埃や仕上げミスは、ある程度無視してかまわないと教わりました。)

10分30秒頃:鉄郎回想。遠くを行く銀河特急の透過光、美しい。
この時の鉄郎は、原作やテレビの幼い鉄郎のままですが、劇場用に5歳成長させた設定は
原作を越えたと部分と言って良いと思います。このあと5年も、たった一人で生きて
成長して、メーテルに出会って、ようやくパスを手に入れるんですから。

21分40秒頃:機械化ポリスが鍵を壊すために使用した、バーナーの透過光。
微妙にグラデーションがかかってる部分も確認できます。どういう撮影技法なのか、謎。

27分50秒:「テイキング・オフ」の後の日の出。ここの撮影は、予告編の方がよかった。
透過光のマスク、ちょっとずれてる。惜しい。
(ちなみに予告編は、本編から抜粋するわけではなく、予告用に別に撮り下ろします。
撮影処理が微妙に違ってて興味深い)

35分55秒頃:惑星タイタン上。「機械人間を倒せる、ただひとつの銃、これが!?」の時に、
ちょいと、コスモガンを回転させる動画が好き。

43分50秒頃:冥王星付近、曇りガラスを手で拭く鉄郎。特殊効果班エアブラシと、
撮影班の消し込みが技術の、素晴らしいタッグ。

52分00秒頃:ガラスのクレア登場。あれ、こんなに時間経ってからなんだ。

57分55秒頃:エメラルダス登場。塗りむらが出やすい、エメラルダスの赤の衣装。
レストアしてあって、むらが押さえてある?

1時間02分頃:惑星ヘビーメルダーの背景が一番好きだ。劇場で観た時は溜息出た。
色もディテールも、そのまま再現されてる。

1時間05分頃:かおりくみこの唄。当時の印象とかわらず、それほど好きになれない。
雰囲気にはあってるかもしれないが、楽曲としては乗れない。

1時間11分頃:デスシャドウ内。「清酒美少年」が映った時、場内に笑いが起きてたっけ。
実在する清酒だと知るのはずっと後。

1時間14分頃:トチロー絶命。「キャプテンハーロック」とリンクする瞬間。当時、身震い。

1時間17分頃:ハーロック登場!牛乳瓶の蓋が、ハーロックの指の色に仕上げミス。
ここ、デジタル修復して欲しかった。

1時間20分頃:時間城潜入。鉄郎の動きや走りがタイガーマスクっぽいと当時思った。
小松原さんが原画?(タイガーマスクは、小松原一男さんの、初監督作品)

1時間30分:時間城崩壊後。鉄郎がリューズのギターを、ぐいってやったのは、墓標の
意味だったのね。今回初めて気付いた(^^;)

1時間32分頃:アルカディア号発進!完璧な原画、動画!かっこいいいいい!

1時間36分頃:車掌さんが「惑星メーテル」を口にする。もちろん知らなかった当時の私、
身震い×2。

1時間45分頃:惑星メーテルでの闘い。このあたりから友永さん?

1時間48分頃:ここ、大判のセルのため、手描きのトレス線。Blu-rayだと手描きと
トレースマシンの違いがハッキリわかる!美しいトレス線だが、小松原さんはトレースマシンの
申し子。鉛筆書きの方がよいかな。(東映が初めてトレースマシンを導入したのは、
小松原さん初監督のタイガーマスクから)
あれ、メーテルのほつれ毛の塗りミス発見。肌色になってる(^^;)

1時間50分頃:真打ち登場、金田さん!!かっこいい!美しい!何度でも見たい!
Blu-ray買ってよかった!

1時51分頃:金田さんのお遊び。戦艦アンドロメダ登場(^^;)。

1時間56分頃:砕けるクレア。この場面で今回初めて泣いた。クレアさんと亡くなった
金田さんが、なんか重なって…

2時間04分頃:メーテルとの別れ。去りゆく999号。最後尾のデッキに車掌さんの姿が。
当時、身震い×3。

2時間05分頃:ラストショット。夕日とビルの間に、波ガラスの撮影処理が!Blu-rayで
初めて発見!

同2時05分頃:城達也さんのナレーションが情感たっぷりにラストを飾ります。

今、万感お思いを込めて汽笛が鳴る
今、思いを込めて汽車が行く
ひとつの度は終わり、また新しい旅立ちが始まる
さらばメーテル、さらば銀河鉄道999
(このあと、たっぷり9秒の間の後)
さらば、少年の日よ… 

言い終わった直後に音楽終了。オーバーラップするかのように汽笛。エンディング曲。
完璧な演出です!なんつーか、見た記憶のない懐かしい映画を見たかのような、切ない思い。

そしてラスト:エンディング。
ああ、終わっちゃった。当時悲しかったのは、メーテルとの別れよりも、
鉄郎と物語との別れだった。どんどんカメラがトラックバックしていって、
やがて鉄郎の姿も追えなくなって、街のの明かりに消え、カメラが宇宙までパンしてきて、
『END』の文字。こんな切ないエンディングがあるだろうか。
(ご存じのように続編が造られましたが)

以前のアシスタントさんが、女性にしては珍しい松本アニメのファンで、
ひとしきり盛り上がった後、松本アニメの何が魅力?と問うてみました。
彼女は一言「ムードです」と答えてました。
まさに「999」は、ムーディでメロウな雰囲気に、徹底的に酔える作品のだった。
近頃の松本アニメは、そこいら辺がちょっと足らなくて、思い入れしにくい。
まあ、名作は奇跡の融合ですから、そんなにしょっちゅう起きませんよね。



そんなわけで、実はこのページの日記は、今日で最後です。
現在、ブログに移行すべく、テスト中です。
詳細は追って。
長らくありがとうございました。

2009年10月10日(土)
Blu-ray「劇場版・銀河鉄道999」観ました!第二夜

Blu-ray鑑賞をきっかけに、公開当時の想い出を語っております。

さあ、待ちに待った公開初日がやって来ました。
イベントでもお邪魔した、小倉の東映開館に始発で到着。
初回上映までは、たっぷり2時間はあります。
がしかし、当時よくあった事なのですが、徹夜組に配慮して、上映時間を一回
繰り上げていました。すでに初回上映は始まっております。
どうりで並んでる人が少なかったわけだ。

早々と館内へ案内されます。

壁一枚隔てられた先で、すでに物語は進行してますから、蛇の生殺しです。
ドアの隙間から、かすかに音も漏れ聞こえてきます。ああ〜、早く見たい〜〜。
そこで若かった私、次回上映の1時間くらい前に、耐えきれずに中をちょっと
覗いてしまいました。
その画面のあまりの美しさに、慌ててドアを閉めました。
鉄郎がメーテルにプロポーズした後、メーテルが鉄郎への思いを独白する
美しい横顔のシーンでした。
見てはいけない物を見てしまった!覗いた事を激しく後悔しました。
(この場面の直後に、車掌さんが『惑星メーテル』の事を口にします。危なかった)
私は誘惑に打ち勝つべく、情報の遮断されたトイレに籠もり、ひたすら次回上映を
待つ事にしました。

数時間後、心の底から満足し、劇場を後にした私が、そこにいました。
作画的にも内容的にも、当時の私にはパーフェクトでした。
たぶん、この後、3回くらいは劇場に足を運んだと思います。
30年の時を経て、劇場当時と同じクオリティの、映画そのものが、
手元でいつでも鑑賞できる時代が来ようとは、夢にも思わなかった、遠い青春の幻影。
(文章むちゃくちゃ^^;)

そんなわけで、Blu-ray鑑賞の感想は、次回へ続きます。

2009年10月16日(金)
Blu-ray「劇場版・銀河鉄道999」観ました!

9月9日に買ってから、なかなか時間が取れなくて、ようやく鑑賞しました!
画質はチラ見した時に確認済みなので、期待が高まります。
当時、劇場で観た時と変わらない、高画質なBlu-ray版。
端麗と氷結と2種類のつまみを用意して、さぁ再生!

と、その前に…「銀河鉄道999」公開時の思い出話などを書かせていただきます。
いっぱいあります、「999」で語るべき想い出は。
長くなりますよ(^^;)

当時松本零士先生の作品と、アニメのブームまっただ中でしたからね。
わたしも原作同様、「キャプテンハーロック」「テレビ版999」と、テレビ放映を
夢中になって見てました。
万を満たしての劇場映画化です。
しかも、原作でも描かれていない物語の最後まで描かれるという。
期待しないわけないじゃありませんか。
徐々に発表される設定資料は、どれも心躍らせるものばかりで、
時に鉄郎の年齢を5歳上げて、なんだかイケメンふうになっているのも、
「クイーンエメラルダス」の海野広みたいで、松本マンガファンの私にとっても、
全く違和感のない、大アリの大胆なアレンジでした。

ああ、もう一刻も早くみたい。少しでも新しい情報が欲しい。
公開までのあのわくわくする飢餓感は、若者だけに与えられた、特権みたいな物でした。
NHK「こちら600放送局」で、999の特集をやると言えば、
通っていた自動車教習所にテレビを持ち込んで(ポータブルとは言え、かなりでかかった)
トイレでこっそりみたり、発売中のアニメ雑誌は全部買い、
原作が連載中だった少年キングも、その期間だけは毎号買いました。

極めつけは、松本先生自らPRの為に、生まれ故郷の北九州までわざわざいらしてくれた、
映画館主催のイベントです。
テレビ版の上映、劇場版のプロモフィルムの上映、そして松本先生のトークと、
北九州よりも、もっともっと田舎で育った私には、夢のようなプログラムです。
イベント当日は、始発で小倉の東映会館に到着。
少しでも松本先生のお姿を近くで見ようと、劇場前のシャッターには、
すでに十数人のライバル達がひしめき合ってます。
用意しておいた折りたたみイスに腰掛け、何時間か先の開場をじっと待ちます。
やがて劇場の方が、オープン時間より早めにシャッターを開けて、入場させてくれました。
百貨店と複合している映画館は最上階。
走らないで!と叫ぶ劇場の方の声を無視して、階段を猛ダッシュの私とライバル達。
不道徳な行いのおかげで、、かなり前の席を確保する事に成功しました。
場内には、999のテレビや映画の主題歌が流され、気分を盛り上げてくれます。
ゴダイゴの「銀河鉄道999」が発表された時も衝撃でした。
それまでのアニメ主題歌とは完全に一線を画し、しかし作品世界観を見事に
表現された楽曲は、当時のファン、すべてに受け入れられた印象があります。
最先端の流行歌であると同時に、しっかりとアニメソングの王道でもありました。
後々、大ヒットして「ザ・ベストテン」で歌われるようになるのは、まだ先の話です。

さあ、いよいよ時間となりました。
ここで小さなハプニング発生。
お茶面な松本零士先生は、司会者の呼び込み前に、舞台袖からヒョコっと、
客席を覗かれたのです。もちろん、顔丸見えです。
会場が、ざわっとどよめきます。
わたしも思わず、「おおっ」と声を上げてしまいました。
初めて目にする有名人、それが松本先生なのですから、仕方のない事。
先生にしてみれば、故郷のイベントで、客の入りを心配していたのかもいれません。
やがて正式に登場された先生は、原作漫画や映画に懸ける熱い思い、
北九州から単身、SLに乗って上京した時の心境などを話され、
自分の故郷である北九州の皆さんに、映画を一番観て欲しいと、
そのような事をおっしゃられ、挨拶が終了しました。
フィルム上映と合わせて、あっという間にイベント終了。夢のような一時でした。
公開初日に誰よりも早く観ようと決心しつつ、劇場を後にする、当時18歳の私でした。

本当に長くなっちゃった。
続きます(^^;)

2009年10月16日(金)
「不毛地帯」期待どおり!

本日よりスタート、フジテレビ開局50周年記念ドラマ、半年間の長丁場。
第1回は、2時間越えのスペシャル。

くあ〜〜っ、面白い!
どんな強固な信念にも弱いところがあって、そこを付いて付いて付きまくります。
原作は未読ですが、そうとうレベルの高い構成の脚本である事は、想像が付きます。
もうね、2時間の間に、見所が100カ所くらいあったぞ。おなかいっぱいだ。
この満腹感を半年も味わえるのかと思うと、うれしくてしょうがない。

脚本、演出、演技と文句のない出来ですが、力が入っていると伝わっていたVFXも、
本当に力が入っていて、そりゃCGとわかりますが、自然で違和感なく仕上がっていて、
画面を見ていてシラけずに済みそうです。
同じ山崎豊子原作のドラマ「華麗なる一族」は、そこいら辺の作り込みが微妙に甘くて、
作品世界に入って行けなかったので、今回はその心配は、まったくないですね。
ああ、次回も早く観たい。

本当なら、今日あたり「銀河鉄道999」のBlu-rayを鑑賞して、思い出話を語ろうと
思っていたのですが、それは明日以降ということで。

2009年10月14日(水)
「漫’sプレイボーイ」3号・発売中
    漫’sプレイボーイ3号
「夜のスニーカー」第3話掲載中です。
今回は、少々アダルトな内容を含みます。ご注意下さい(^^;)。
相変わらずエロい作品に挟まれているので、エロが際だっているわけでは
ないですが…
よろしくです(^^)
2009年10月11日(日)
アニメージュ11月号・金田伊功追悼part2
前号に引き続き、金田さんの特集です。
8月に開催された「送る会」の模様と、縁のあった方々による追悼文で構成されています。
金田さんとお会いした事はありませんが、皆さんが懐かしそうに想い出を語って
おられるあの時期に、私もアニメ業界に身を置いておりましたので、
当時の時代の空気や、作画スタジオの雰囲気を思い出して、胸がツンとします。
それに、奥様の追悼コメントとイラストが(上手い!)、金田さんへの愛と優しさに満ちていて、
本当に切ないです。
こんなに喪失感を味わうとは、私の中でも、いかに偉大な存在であったかを、
思い知らされています。
ああ…、あの作画がもう見られないのかと思うと、本当に残念です。
今の〆切りを終わらせて、ビール片手に「銀河鉄道999」の、あの名シーンを
堪能したいと思います。
2009年10月6日(火)
「週刊マンガ日本史」創刊

私も参加している、「週刊マンガ日本史」が発売開始です。
出版元の朝日新聞出版から、創刊号他いろいろ送られてきました。
なんか、得した気分です。
   
創刊号は、藤原カムイ先生の「卑弥呼」です。

   
専用ボックスファイルの外箱。右上の野口英世が、私の担当人物。

   
毎号付く人物カードをファイルできるホルダー。
これがなかなか立派で、娘に取られたら、別の目的に使われてしまいます。


あぁ〜、それで創刊号見ましたが、立派な作りと素晴らしいマンガに、
やっぱり参加してしまった事を、少し後悔しています(^^;)。
野口英世は最近の人物なので、私の出番は来年秋です。
いや、全力で頑張りますけど。

2009年10月3日(土)
秋なのに「サマーウォーズ」

まだまだ上映中だし、えらく良い評判ばかり届くので、10月1日都民の日に、
中学の娘と行ってきました。

都民の日で学校休みだし、映画の日で千円均一と言う事もあって、親子連れが
結構いました。
以下、ネタバレを含みます。
冒頭、いきなりパソコン内の仮想世界『OZ』の説明が延々と続く…。
大丈夫なのか?と少し心配しましたが、ハリウッド映画なんかでも、よく使う手法だし、
この説明のなかったら、OZが浸透している世界観上の展開に、説得力が生まれない。
それに、憧れの先輩とのラブコメ要素や、大家族のキャラクターも過不足なく描かれてて、
ラストまでテンポ良く、一気に観る事が出来ました。
作画も演出もレベル高いし、オリジナル脚本で、ここまで魅せてくれる映画が
存在する事に、うれしさを覚えました。
あ〜〜でも残念。
仮想世界と現実とのリンクって素材に、私、まったく興味がない。
いや、趣味志向の違いなので仕方がないですが、リアル世界から、バーチャルの世界へ
潜って云々って展開には、どうも思い入れ出来ない。
花札も含め、ゲームぜんぜん、やらんしなぁ。
そんなことよりも、主人公とヒロインの関係をもっと深く見たかったし、あのシナリオの
クオリティなら、人間ドラマだけでやってくれても、私は満足できたと思う。
どうしても、仮想とリアルの融合を冷めた目線で観てしまう。

なんて思いながら映画館を出てから、娘に感想を聞いてみた。
「ゲームが本物の世界と繋がっているところが面白かった」
「登場人物みんなが主人公みたいでよかった」
ああ、おれオッサン脳だ〜。作品の鑑賞方法を完全に間違えた。
バーチャルに潜る話じゃなくて、内→外と、リアル方向へ飛び出す構成じゃないか。
だから冒頭、バーチャルから入ったんだ。
主人公とヒロインを突出させた物語にしたら、ラストの一体感は生まれなかったろうし。
こりゃ失敗したなぁ。
でもまぁ、「BALLAD 名もなき恋のうた」を観たがってたのを、無理矢理こっちの映画に
引っ張っちゃったから、娘がこの映画に満足してくれてよかった。
他に観たい映画はあるかと尋ねたら、「しんぼる」と答えた。
う〜ん、「しんぼる」は観るつもりでいたけど、また娘と出かけられるタイミングなんて
来るかなぁ。お互いけっこう忙しい(^^;)。


そんなこんなで、「光速シスター」14話のネームも無事通りました。
キャラが自分の中に浸透したので、ネームでほとんど悩まなくなった。
このままユルく、長〜く続けられないかなぁ。
無理だよなぁ。この作品が、スペリオールで連載できてる事自体が、
奇跡みたいなもんだからなぁ…。

2009年9月29日(火)
山を越えました。

ここ数年(執筆再開後)で、最大のピンチでしたが、なんとか乗り切りました
原稿も落とさずに済んだし、「光速シスター」のコミックスは、10月にちゃんと出ます。
よかった〜〜。もうだめかもとか、そんな事は一瞬だって思わなかったけど、
ピンチのさなか、思った以上に動けた自分に驚いた。若い頃を思い出した。
なんて、思って気分でいられるのは今日だけ。
明日か、いや明後日には、確実に疲労のピークがやってくる。
オッサンの筋肉痛は、数日後に来るのだ。
今日はビール飲んで寝る。「999」の鑑賞は、もう少し後です。

2009年9月25日(金)
「光速シスター」第12話・掲載中

スペリオール発売中です。よろしくです。
  
久々に、立ち読みも出来ます。↓
http://big-3.jp/bigsuperior/tameshiyomi/saisin/02/01.html#tameshiyomi

現在執筆中の「光速シスター」、夜間工事の資料が必要になって、
ネットって、ほんと便利だなぁと思う。
東京都交通局のホームページに、現在工事箇所の地図がちゃんと載ってる。
んで、時間帯を調べて、地図に記してあった場所にいったら、
やってね〜、工事、やってねぇ〜〜(^^;)
工事予定は、おおよその目安なだけで、実際には、現場をいくつか探さないと、
いけなかった。夜中に車で彷徨って、ようやく発見。許可を取るのが面倒なので、
車中から、ゲリラ撮影。ああ、びびった。

2009年9月22日(火)
「彼氏彼女の事情」コンプリートDVD到着

機会があったら、全話ちゃんと観てみたいと思っていたアニメです。
米国版なので送料込みでも、4千円ちょっと。安っ!
  彼かのDVD
あれ、全26話の5枚組のはずですが、ずいぶんコンパクトだなと思ったら、

  中に無理矢理5枚
中、こんなんなってます。初めて見るケースです。すごいな、アメリカ。
エコな感じで嫌いじゃないけど(^^;)。

ところで今回、発送の連絡が来てから届くまで、いつもより10日程、長く待たされました。
  海外郵便
よく見ると、張り紙が…。

  成田の張り紙
『この郵便物は、運送中に湿潤して到着しましたので、当支店で乾かしました。
お詫び申し上げます。−成田国際航空支店』と、記してあります。
調べてみると、海外からの郵便物が、湿潤する事は珍しくないみたいで、
飛行機の貨物室の急激な温度変化により、結露してしまうんじゃないかと
想像するわけです。
中身は、DVD版ですから、まったく問題なく再生できてます。

そんなこんなで、コミックスのカバー、ケリつけてから、連載原稿に入る予定でしたが、
結局いつものように手間取ってる内に、アシスタントさんに仕事を出さなくてはならない
日がやって来てしまいました。平行してやるしかないです(^^;)。

2009年9月18日(金)
勝手に「マンガノゲンバ」

まぁ、NHKがウチに取材に来ることもないでしょうが、仮に来たとしても、
とてもお見せできるような状況にないことを、良い機会ですから描いておきます。

何度かお伝えしましたが、私は2006年から二年ほど、執筆活動を休止してました。
休筆の間、仕事場の家賃を払い続けることは無理だったので、
荷物を整理し、自宅マンションに籠もることにしました。
おかげさまで、執筆は再開することが出来ましたが、新たに仕事場を設置できるほどには、
経済状況が回復しておらず、現在に至っております。
そんなわけで、「星里もちるのゲンバ」です。
元は夫婦の寝室でしたが、奥さんのベッドは子供部屋に追いやり、
無理矢理仕事場に仕立て上げた次第です。

6畳すらないので狭いです。こんな状況でも原稿が上がるのは、デジタルのおかげですね。
アシスタントさんとは、オール、ネットでのやり取りですので、一番お金をかけているのは、
通信周りかもしれません。
困るのは、なにしろ自宅マンションには、ここ以外のスペースは一切ないので、
物が増やせないところです。
資料とか写真集とか、よくよく吟味してからでないと、買えません。
実際には、この5倍は物が散乱してて、本当に窮屈です。
もしも、もしも再び仕事場を構える日が来たのなら、ここでお知らせしたいと思います。


そんなこんなで、「光速シスター」の連載のネームと、コミックスカバーイラストの
同時進行です。

2009年9月17日(木)
「任侠ヘルパー」最終回

スタッフや役者陣の気合いがハンパじゃないです。
草なぎくんの演技は、これまでの回と明らかに違うし、脚本も力入れすぎて、
尺に収まり切れてません。撮影までして、カットした場面が、明らかにあります。
以下、ネタバレ。

閉鎖が決まったタイヨウに、大勢の介護難民が大挙して来る
元居た施設は、タコ部屋の様な劣悪な施設。
そこへ、振り込み詐欺からの電話が。
相手を撃退した彦一ではあったが、ついこないだまで自分がやってきたこと。
袖からちらりと見える彫り物。自らの存在の意味に苦悩する彦一。
「自分たちは極道だ。元の世界に戻って、年寄り食い物にして生きるしかねぇ」」
涼太は、新しい環境と父親に馴染めず、彦一を頼ってタイヨウに家出してくる。
堪らず泣く。そっと抱きしめる彦一。
厚生労働省の役人連中は、タイヨウで行き場を失った年寄り等を排除しようとする。
「介護って何だよ?何のための制度だよ」彦一の問いに、
涼太の父親でもある藤堂は、
「おたくらの様な連中から、お年寄りを守るために制度が必要だ」。
それぞれ、別の場所に散ったお年寄り達。
しかし、自らの意志で、タイヨウに戻ってきてしまった。
研修が終了したのにも関わらず、目の前で救いを求めてる年寄り達を、
見捨ておけない彦一等。
自己矛盾に苦悩しているのは、他の組員も同様だった。
排除しようとする厚生労働省。
バリケードを築き、施設に立てこもる彦一等。
ついに警官突入。警官隊との大乱闘!
(大マジな乱闘シーン、「金八2」や「思いでづくり。」を彷彿させる名シーン!))
彦一等は逮捕されるが、マスコミを賑わしたおかげで、介護制度改革に、
本気になる藤堂。
そしてト、何人かは組に戻り、何人かは極道から足を洗い、介護の仕事につく
決心をする者も出る。
彦一は、羽鳥の居る介護施設を訪れる。
症状は進んでいるものの、ちょっとだけ前向きなエンディングを示しつつ終了。
いや、詰め込みすぎです。けど、こういう昭和風の詰め込みも良い。
駆け足な感じだし、ちょっと残念だけど、充分満足できる最終回でした。

ラストのラストで、ヤクザと厚生労働省の役人と対峙をセッティングする脚本は見事。
警官との大立ち回りの見せ場も含めて、シチュエーションをちゃんと用意して上で、
クライマックスを進行させているところが、物語のプロの職人魂を感じます。
かなりの回で、視聴率が15%越えたみたいだし、こういうドラマの成功は、
意味があったと思います。テーマだけブチ挙げても、つまんなきゃ、
誰も見ませんからね。

そしていよいよ、10月からは、山崎豊子原作の「不毛地帯」が始まります。
予告編見ただけでも、その期待値を高くしても大丈夫な印象です。
超、楽しみ!

2009年9月16日(水)
マンガを描くエネルギー
マンガ家のことを、よく知らない人には、マンガの絵はは簡単に描ける、
ちょちょいのちょいと、5分くらいで出来上がる物だと、思われがちです。
これは、テレビの影響じゃないかと推察するわけです。
手塚先生は生前、良くテレビに出てらして、いとも簡単にアトムのイラストを、
カメラの前で描いたりしてました。私もその場面を幾度となく観ましたし。

現在では、浦沢さんや、江川さんや、蛭子さんや、やくみつるさんらといった面々でしょうか。
テレビの前でも、普段と同じ絵が、喋りながら描けるマンガ家なんか、
そんなにいるわきゃないですが、なにしろ目立ってますから、
一般の人が、マンガ家はノリも良いし、絵も簡単に描けるとの印象を持ってしまうのも
仕方のないこと。

でももし、無理難題を頼んでくる相手が、一般の人でじゃなかったらどうでしょう。
もしそれが、マンガ文化専門の番組作りのTVディレクターだったらどうですか。
近頃ネットを賑わせた、「マンガノゲンバ」の取材を、唐沢なをきさんが、
途中で拒否した件です。
(詳しい経緯は、からまんブログに載ってます)
私は唐沢さんとはデビュー以来の付き合い長いので、本人をよく知ってますが、
唐沢さん自身は、場の空気が読めて、他人の気持ちを慮る想像力を兼ね備えてる、
その上でサービス精神の旺盛な方です。
唐沢作品と本人を理解した上で、取材したのなら、こんな事にはならなかったでしょう。
よっぽど、腹に据えかねたのだと想像できます。
作品と同じノリを、作者本人に要求するのは、大いなる間違いです。
(もちろん、それでうまく行く場合もあるでしょうが)
唐沢さんを怒らせた最終質問は酷いです。
あれでは、全否定になってしまいますから。
まぁNHK側が、謝罪に訪れるという形で、丸く収まりそうな気配でよかったですが、
今回の事を生かして、行き過ぎた演出を控え、本当のマンガの現場を、視聴者に
伝えてもらいたいです。
マンガを描くことは、神経とエネルギーの両方を、恐ろしく消耗する作業なんですから。


そんなこんなで、コミックスの本編原稿を本日渡したのですが、描き下ろしの分は、
明日まで待ってもらうことになりました。
すみません…。
2009年9月14日(月)
「任侠ヘルパー」第10話

今日になって、録画をやっと観ました。
ネタバレします。
ついに彦一たちの正体が施設にバレてしまった。
利用者や職員が示す、明らかな拒否反応。
彼らを恐れて、若い職員が一斉に辞めていく中、一人残った春菜(仲里依紗)
春菜だってヤクザは怖いが、お年寄り達のために残ったのだ。
人手が減り、本来去るべき彦一等が、皮肉なことに、施設に残らざる得ない状況に。
一方、羽鳥(夏川結衣)の認知症は、浮き沈みを繰り返しつつ、確実に進行している。
息子の涼太は不安で押しつぶされそうだ。
無言で力づける彦一。(今まで怒ってばかりいたので、これが効く)
ついには、マスコミにもバレ、連日、抗議行動や、取材攻勢、そして人手不足の披露が
重なった末ついに施設で事故が起きてしまう。
彦一は正体を大勢の前でさらし(もんもんを見せた)、自分たちが出て行くと、
啖呵を切る。しかし、介護施設タイヨウの閉鎖命令がついに出てしまう。
今回、泣きポイントがいくつもありました。
良い泣き所とは、さりげなく伏線が貼ってあって、おお、ここでそれを使うのか!と
感心させる構成でなければなりません。
クライマックスに向けて、これだけのポイントを用意するなんて、やっぱ、
かなり、やりよちます、ドラマスタッフ。
そして、涼太の父親初登場。大物、陣内孝則!
この父親がただの父親ではなく、ラストに向けての重要なキーパーソンとして、
大きな役割を果たす。
次回、最終回!!

そんなこんなで、コミックスの修正中。
デジタルに移行してしまった今となっては、前半の手描き部分の修正が、
とても手間です(^^;)。

2009年9月12日(土)
コミックス作業中

各ネットショップで、10月30日発売の「光速シスター・1」の予約が可能になりました。
ここ数年、いろいろあった上での、久々のコミックスですがら、実に感慨深いです。
だけど現在、本編原稿の修正と、カバーイラストの作業やっているので、
予約開始はうれしくはあるのですが、なんだか催促されてるような気分になって、
ちょっと焦ります(^^;)
ちゃんと入稿できたら、ショップのリンクとか、(憧れの!)アフィリエイトとか
貼りたいと思います。しばしお待ち下さいませ。

2009年9月11日(金)
金田伊功・追悼特集

何年かぶりにアニメージュ買いました。
前回買ったのは、小松原一男さんの追悼特集でした。
寂しい限りです…
  金田伊功追悼特集
来月号では、8月30日に行われた「金田伊功を送る会」の模様が紹介されるようなので、
来月号も買わなくては。(おもいっきり「けいおん!」の表紙でレジで恥ずかしい^^;)

ところで、以下の写真は、デザイナーさんの関さんが申し込んでおいた、
「送る会」のチケットです。金田さんの絵が素晴らしいので紹介いたします。
  送る会チケット
ところが、チケットが発送されてたことに気がついたのが、今日だそうです。
つまり関さん、行ってないんです。モッタイナイ(^^;)


そんなこんなで、本日早朝に「光速シスター」の、第12話校了しました。
掲載は、9月25日発売のビッグコミックスペリオールです。

2009年9月9日(水)
2009年9月9日は、「999」の日


    銀河鉄道999Blu-ray
というわけで、「劇場版・銀河鉄道999」のBlu-ray届きました。
前評判通りの、高画質なのでしょうか。
時間がないので、特典映像の予告編のみ鑑賞。


身震いして、涙が出ました。


大袈裟に比喩してるわけではなく、本当に、身震いして涙出たんです。
椋尾さんの描かれたメガロポリスの美しさが、私の脳の『想い出回路』に、
直に飛び込んできました。
これは若かりし頃、劇場で観た、そのまんまの美しさです。
もう、それ以上かもいれない。
DVDの時は、画質の悪さにガッカリして、東映ビデオがソフトのクオリティに無頓着で、
劇場で観た、あの美しい「999」を、生涯2度と目にすることはないだろうと、
完全に諦めていました。
しかし、Blu-ray版で夢は叶いました。時間は夢を裏切らない!
今回、イベントで先行上映したりと、東映ビデオさん、そうとう力入れてましたから、
きっと優秀なプロデューサーが制作に当たって、尽力されたのでしょう。
本当に、良い仕事してます。
作画監督の小松原さんや、美術の椋尾さん、そして…金田さんも故人となられた今、
こうして歴史的遺産を扱うかのごとく、大切にに修復、固定化して下さった事に感謝します。
もしあなたが、青春の幻影を蘇らせたければ、このBlu-ray版「銀河鉄道999」を
是非買いましょう。
ああ、速く原稿終わらせて、本編を見なければ。
詳しいレビューは、その時に。

ちなみにディスクをかけると、車掌さんが出てきて、
「部屋を暗くして、離れた観て下さい」と、案内してくれます。
(もちろん肝付さんの新録でです)
本当に、力入れてます、東映ビデオさん。
ブラボー!!

2009年9月7日(月)
「週刊マンガ日本史」10月より刊行

歴史上の人物を、時代順に様々な漫画家がドラマ化し、専門家の解説を加えるという言う、
朝日新聞出版のムックです。

んで、実は私もメンバーに入っているのですが、公開されたオフィシャルサイトを見て、
原稿依頼を引き受けたことを、軽く後悔してます。
だって、超大御所の大ベテランの、画力もすごい方々ばかりが、メンバーなんですもの。
正直、企画書にラインナップしてあったメンバーを見た時は、
企画書に書いてあるだけで、実際には集まらないだろうと、たかくくってたんです。
(担当さん、すみません)
もちろん、軽く受けたつもりではないし、全力でやらせていただきますが、
いや、正直、どうひっくり返っても、その他の方々と同レベルの物が、
私にかけるはずがない。私は近代の人物なので、〆切りはずっと先ですが、
10月から刊行される本を見ながら、毎週ため息をつくことになりそうです。
はぁ〜。

ところで今夜の「スマスマ」で、映画『BALLAD名もなきうた』の宣伝に、
ガッキーと子役の男の子が来てて、映画の見所を尋ねられた子役君が、
「現代に生きてることが、どんなに幸せか、わかる映画です」と、
立派な受け答えをしていました。
それに対して中居君が、「俺もそんな映画に出会いて〜」と叫んで、
軽くスタジオが沸いて、コーナーが終了したのですが、
こらこら中居君、あなたが主演した「私は貝になりたい」は、
そういう映画ではなかったですか(^^;)
こういうズレが、中居君が役者として大成できない理由のように思えました。

2009年9月4日(金)
かなり良い「派遣のオスカル〜少女漫画に愛を込めて」第2回

今回も良い。ベルばらのカットもどんどん挿入される。
派遣切りに抗議して、単身重役会議に乗り込んだ三沢勝子(田中麗奈)。
無謀とも思われた革命は、中止となったプロジェクト復活というオマケまでついて、
成功する。彼女は一躍、会社のヒーローとなった。
だがその事で、正社員の女子たちの反感を買い、ますます部署が険悪なムードに。
しかし正社員には正社員の、それぞれの苦労はあったのだと気付く勝子。
やがて派遣と正社員、平民と貴族が一体となって、会社のために、仲間のために、
プロジェクト成功のために邁進する。
この回出てきたデザイナーなんかも、最初はいけ好かないが、実はいい人みたいな、
セオリー通りのシナリオがとても良い。
ところが、こういうセオリー、なかなか思いつかないんだよなぁ。
ドラマ観て、感心して、すっごく参考になっても、実際はなかなか作品造りには
反映されない。脳の引き出しの整理が苦手なんだよなぁ。
本当に才能のある人って、記憶を瞬時に引っ張り出せる人なんだよなぁ。

とまあ、こうやって文字に残しておくことで、脳の引き出しの整理に役立つかも。
未来に期待。頼むぞ、俺の脳!

2009年9月3日(木)
「任侠ヘルパー」第9話 ネタバレ

ここ何回かのヤクザ同士の、きな臭い悶着が、うまく収まって良かった。
そっちがメインじゃないもんね。
彦一(草なぎ)たちの熱い任侠道と、介護への思いが、全面抗争かと思われた組同士を、
手打ちにまで持って行ったという、やっぱ、ちょっと甘めの展開ではありますが、
そのあたりはスタッフも心得たモノ。
ドラマのメインである『介護』で、重いテーマを投げかけます。
認知症の進行のために、社長を辞任せざる得なくなった羽鳥(夏川結衣)。
辞任会見で、与えられた原稿を読んでいた羽鳥だが、途中からぶっちゃけます。
お年寄りのための、介護される側の為に介護老人ホーム事業を始めた。
そんなモノは、セールストークだ。介護施設は理想から一番離れた場所だ。
ホームは、現代の乳母捨て山だ。私は、介護される年寄りのためにホームを
作ったのではない。介護する側の負担をなくすためにやったのだ。
そのことが最終的には、多くの年寄りを救う道だと信じたからだ。…と。
時同じく、介護ホーム「タイヨウ」では、今まさに、一人の老人が旅立とうとしていた。
前回、植物状態になって、看取り介護のために戻ってきた、鷲尾と(竜雷太)
同室だった老人だ。家族は来ていない。
しかし老人は、献身的に介護したヘルパー(仲里依紗)の側で、ホームのみんなが
大勢見守る中で、ある意味、盛大に旅立つ。
後に、震える手で書いた、みんなへの感謝の手紙が遺品から見つかる。

何が幸せで、どれが不幸せな死に方かみたいな難しいテーマを、上手くシナリオに
してある。結論は出ていない。
老人の息子(梶原 善)が、どうして側にいてやれなかったんだと、流す涙が
どことなく、わざとらしく見えたのは演出なのか?わたしが穿った見方をしてるのか。

ところでヘルパー役の、仲 里依紗をバラエティ番組で観た。
渋谷の109に務めるのが夢だったと語る、ありふれたイマドキのギャルで、
オッサンの目からすれば、決して印象は良くないのに、ドラマだと、あんなに
健気で純真な演技が出来るんだろ。芸とは本当に不思議だ。
演技と本人のギャップとか、最近そういうの好きです(^^;)。

2009年9月2日(水)
ちょっと笑った「カリオストロの城」ネタ

毎週観ているトークバラエティ「さまぁ〜ず×さまぁ〜ず」のミニコーナーで、
「ルパンはとんでもないモノを盗んでいきました」の後に、絶対言わない一言を
添えろ的なお題だったんですが、そこで大竹さんが

「あなたの全財産です」

って答えてて、受けた(^^)。
いや、文字で書くと面白くないけど、さまぁ〜ず特有の外し方が、
絶妙でよかった。
三村さんの、「リアル泥棒じゃねえかよ」ってツッコミも面白かった。
いや、文字にすると面白くないけど(^^;)。

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